温故知新

匠の技 弐/温故知新

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自然と共生していた古の安らぎを想い
草木から聞きとる生命の息吹。
長い年月をかけ自然と語り、庭と共に歩み培われる匠の魂。
そして庭を愛すればこそ叶う熟練の技。
人は、その庭の生命力に感応し抱かれる。

伝統を熟知した感性が最新の技を生み出す。
~創造する伝統~

 庭作りの職人は自然を熟知し、木や水や風、光りの特徴を引き出し、創作する言わばアーティストです。素材の良さを細部に至るまで見抜くミクロのこだわりと、全景のおさまりを見抜く、マクロな視野と感性。その調和のとれたバランス感覚こそ匠の証なのです。移りゆく四季の中で、時々の風情を感じさせる、心潤おう空間。夏には木陰を提供し、冬にはその葉を落とし光を注ぐ落葉樹のように、人に優しくありたいと想う自然との接点を創造しています。いつの時代も創造的であったものだけが伝統となり得ることを、匠は知っているから。

 

【施工】

風防や目隠し、仕切りなどに用いられる竹垣など、機能性と共に庭の品格を高める様々な技を駆使したアイテムを、景観に合わせ施工する。

風防や目隠し、仕切りなどに用いられる竹垣など、機能性と共に庭の品格を高める様々な技を駆使したアイテムを、景観に合わせ施工する。

 

【すかす】

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樹木の美しさを最大限に生かすために、木肌や枝ぶり、木の背景を見てすかす。木の生命力をさらに高めるために、熟練した心と技を必要とする。

【植える】

高低バランスや方向、全景との調和や風通など、その機能性や成長速度を充分に考慮し、最善の状況で庭木を植える。熟練の技術を要するが、生き物を育てるやさしい心がその源泉である。

高低バランスや方向、全景との調和や風通など、その機能性や成長速度を充分に考慮し、最善の状況で庭木を植える。熟練の技術を要するが、生き物を育てるやさしい心がその源泉である。

【組む】

日本最古の作庭書である『作庭記』には、「石をたてんには、その石のこはんにしたがいてたつべき也」「人のたてたる石は、生得の山水にはまさるべからず」とある。庭は自然と人との共同作品である。自然への深い想いをベースにしてこそ人の営みに創造性が生まれ、ひとつひとつの石の中に生命が宿る。

日本最古の作庭書である『作庭記』には、「石をたてんには、その石のこはんにしたがいてたつべき也」「人のたてたる石は、生得の山水にはまさるべからず」とある。庭は自然と人との共同作品である。自然への深い想いをベースにしてこそ人の営みに創造性が生まれ、ひとつひとつの石の中に生命が宿る。

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庭園を語る。
-不易と流行-

 千数百年の歴史を持つ日本庭園には、いつの時代にも変わらない人の心、自然に対する畏敬の念が注がれています。それが、不易です。一方、その時代の感性や作庭者の美意識によって様々な工法技法が生まれました。それが、流行です。日本庭園の不易と流行を噛みしめながら、今日も一日、己の感性を見つめ、心と技を磨きます。