国宝平等院鳳凰堂は、京都府宇治にある寺院で、世界遺産にも登録されています。
平安時代後期の貴族文化を知る上で非常に重要な建造物のひとつで、仏像、絵画、庭園などが当時の様子を今に伝えてくれます。
平等院鳳凰堂は藤原頼通が永承7年(1052年)に宇治に寺院を構えたことがその始まりで、建造から1000年近く経つ鳳凰堂は基礎の部分の礎石の劣化が見られるようになりました。
今回の修復工事では、基礎の部分の石材を洗浄し、強化する薬剤を含浸させました。
薬剤による強化により、建物の重みをしっかりと支え、かつ文化財としての美観も保つ事が可能になりました。