視覚障害児・者の方々のための総合福祉施設である京都ライトハウスでボランティア活動をなさっている方々に向けた第53回「ボランティア・利用者のつどい」が2026年3月5日に行われました。独立行政法人 大学入試センター研究開発部の南谷和範氏の講演「見て楽しむ京都を触れて味わう−私の仕事と研究から−」の中で、無鄰菴の借景と、定期的に実施しているイベント「未知の庭」が取り上げられました。また、講演内で使用された画像と、それに関する情報提供を、主任学芸員の重岡伸泰が行いました。
講演では、昨今の視覚情報に依存した情報化社会の中で視覚障害者が取り残されているという問題意識から、写真や画像情報をもとにどのように見える人と見えない人がコミュニケーションをとることが出来るのかについて、幾つかの事例が取り上げられました。
聴講者の皆さまは、無鄰菴の借景を撮影した写真や平面図がレリーフ状に立ち上げられた模型に触れながら、庭園から見える借景と外周の樹木、庭園内の造作の関係についてお互いに理解を深めていました。
これからも植彌加藤造園は、多様な立場の方々に日本庭園の魅力を伝え残す活用を行って参ります。