東本願寺前市民緑地は、京都駅から徒歩数分の東本願寺門前に位置します。京都駅周辺の活性化に取り組む京都市が、従前から存在したこの緑地をもっと活用できないかと検討していたところ、緑地所有者である東本願寺も地域に開かれた門前を目指すため緑地を活かしたいと考えていたことから、両者の思いが一致し、2021年から2023年にかけて整備されました。
この場所は、東本願寺の所有する緑地として明治末期から存在してきました。緑地の中央にある琵琶湖疏水から水を引いた「本願寺水道」の水を利用して設けられた噴水がシンボル的存在です。京都駅周辺の活性化に取り組む京都市が、この緑地をもっと活用できないかという思いを抱いていたところ、緑地所有者である東本願寺も地域に開かれた門前を目指すため緑地を活かしたいという思いであったことから、両者の思いが一致。
東本願寺前の市道と東本願寺所有の緑地を、一体的な緑の空間=「市民緑地」 として整備し、活用する方向で合意がなされ、令和3年度から4年度にかけて整備工事が行われました。工事のコンセプトとして「賑わい・憩いの空間」「歴史・文化の発信の空間」「修学旅行生などのおもてなしの空間」が掲げられ、河原造園・植彌加藤造園 共同企業体が施工しました。
市道部分は多目的広場に、緑地部分は芝生とサクラをメインとした緑豊かな広場に変わり、これまで以上に利活用されることが期待される中、京都市初の市民緑地として令和5年3月24日にオープンしました。