2023年、三四半世紀にわたって進化し続けてきたブルガリのアイコン「セルペンティ(イタリア語で蛇の意)」の誕生75周年を祝し、「ブルガリ セルペンティ 75周年 時を超えて紡がれる無限のストーリー展」が東京・表参道にて開催されました。11月9日(木)から26日(日)の会期中、一般公開のエキシビションでは、無限のメタモフォーシス(変容)をテーマに「エンターテインメントの再発明」をミッションに掲げる 株式会社stu と 植彌加藤造園 によるコラボレーションアート作品が展示されました。
stu × 植彌加藤造園による”Sandscape Garden”は、ブルガリが掲げるメタモフォーシスの移ろいと再生のシンボルである「セルペンティ」をテーマに枯山水をモチーフとし、先端技術を組み合わせることで、新しいクリエイションに挑戦した作品です。
日本庭園において、石や砂で簡素に自然の美を表現する枯山水は、静寂や永遠を感じさせる空間に、水や風、それらにより刻々と変容を重ねながら形づくられる躍動的な景色を映し出します。その日本の伝統的な庭園様式である枯山水の中に、自然の法則に基づいたアルゴリズムによる球体の動きで蛇と砂紋を描きだし、静と動の融合を表現しています。
枯山水には通常、日本国内の自然石を使用しますが、今回の”Sandscape Garden”にはブルガリが生まれたイタリアの雰囲気を取り入れるため、古代ローマでも建築材料として使用されたトラバーチンという石材を景石に用いました。トラバーチンを用いた作庭は、弊社としても初めての試みです。
クラフツマンシップに重きを置くブルガリのクリエイションが、千年以上にわたって時代ごとに異なる流行を取り入れて新たに創造され、変化しながら伝統として受け継がれている日本庭園のように、永きにわたってく人々に愛されるよう、願いを込めて作庭しました。
事業主: ブルガリジャパン株式会社
企画・デザイン: 株式会社stu
映像:"Sandscape Garden" by Tomoki Kato and Ko Tanabe, | Serpenti Factory Tokyo