人を知る

私の志望動機

松本優樹:庭園部

植彌加藤造園を志望した理由は?

私がこの仕事に決めた理由は、「面白そう」だからです。

もともと教員を目指して大学に進学しましたが、授業で庭園について知り、また実習で庭の手入れを経験したことで庭師という仕事に興味が湧きました。手入れによって隠れていた景石や水が流れていたであろう小川の跡など、今まで見えていなかった本来の庭の姿が見えてくる、その面白さが庭師を目指そうと決めたきっかけです。

また、植彌加藤造園では、個人のお宅から誰もが知る寺社など幅広くたくさんの現場があるところも魅力に感じ入社を決めました。

入社する前に、不安だったことは?

造園会社に入るにあたり、知識も技術も全くない状態で、仕事について行くことが出来るのかが一番の不安でした。

インターンに3日間参加した際、庭の手入れをする上で、植物の扱い方、道具の使い方、庭と周辺景色との関係性など、専門的な内容を教えていただきましたが話についていくのにかなり必死でした。

入社する前の不安を今振り返って、どう思う?

正直まだまだ不安はありますが、現場では先輩方が教えてくださるし、また先輩たちの作業姿を見て覚えたりして、知識も技術も徐々に身につけていくことができています。

コミュニケーションを取りながら毎日楽しく仕事に取り組んでいます。

これから何を学んで、どういう仕事がしたい?

もっと庭の手入れについて学んでいきたいです。手入れと言っても色んなやり方があり、季節にあった作業の仕方や、道具の扱い方、植物にあった手入れの仕方など、もっと知識や技術を身につけ、お客様に満足していただける庭を作っていきたいと思っています。

また、作庭も行っている会社なので、一から庭を作っていく作業にも関われるようになりたいと思っています。

京都の住み心地は?

京都に住み始めて7年ほどになりますが、住み心地は悪くないです。
観光客も多く、街に出ると賑やかな雰囲気です。
美味しそうなお店も沢山あるので、食べるのが好きな私にとっては満足しています。

高橋守:庭園部

植彌加藤造園を志望した理由は?

私の志望動機は、造園会社として、庭師さんを抱えてトップを走る会社ってどんな会社なんだろう?という好奇心からスタートしました。調べていくうちに会社規模はもちろん多種多様な人材、業務、現場が植彌さんには存在し、そのスケールの大きさに魅力を感じ、会社の理念にも共感した事から植彌加藤造園で働きたいと考えました。

入社する前に、不安だったことは?

地元から離れた京都での1人暮らし。

入社する前の不安を今振り返って、どう思う?

確かに休日は寂しい時もありますが、仕事に専念できるので自己成長の場としては良かったと考えています。

これから何を学んで、どういう仕事がしたい?

先輩達から技術を受け継ぎ、造園業の楽しさや技術を広められる人材になりたいです。

京都の住み心地は?

会社の近くにスーパーや薬局がある為、比較的住みやすく、バス停も付近にあり、バスに乗る事が苦じゃなければ、住み心地は良いと思います。また、繁華街もバスで簡単にアクセスできる為、休日も楽しく過ごせます。

網谷希光:庭園部

植彌加藤造園を志望した理由は?

ホームページに沢山の施工された現場が掲載されていて、色んな経験ができると思ったからです。

入社する前に、不安だったことは?

京都の夏は暑いと聞いていたので心配でした。

入社する前の不安を今振り返って、どう思う?

こまめに休憩しながら徐々に暑さにも慣れて心配もなくなりました。

これから何を学んで、どういう仕事がしたい?

庭の施工から、手入れまで色々経験したい。

京都の住み心地は?

近所の方も優しく住みやすいです。

社員紹介

庭園部 並木俊 2016年度入社

どの部署でどんな仕事をしていますか?

庭園部に所属し、文化財庭園の修復工事や寺社から民間にいたるまでの幅広い庭園の修景管理業務(お手入れ等)を担当しています。今担当している南禅院の修復工事では、現場代理人として、施工管理と現場作業の管理を兼任しています。工事は3年前からスタートして、

今までの主な工種としては、建築工事に付随する庭園復旧、危険木伐採、浚渫になります。今後は、護岸の修繕や補植、法面保護等を予定しています。

文化財庭園の修復工事は数年計画のものが多く、目先のことに囚われず、全体の工程とこれから先の展望を見据えて、多角的な視点で考えていきます。その庭園が固有にもつ歴史的背景を念頭に、専門家の先生方や関係のみなさんと協議を重ねて、修復について最新の知見を適切に現場におさめていけるように実施しています。庭石一つ、樹木一本にも意味があることから歴史的背景を踏まえた判断が求められます。

そして、単に元あった姿に戻すのではなく、たとえば園路は苔じゃなくて歩きやすい砂利の方がいいよね。と、現代の利用や庭園の寿命が長くなるように、関係者全員で協議して模索する。そうすることで、昔を踏襲しながらも現在のニーズを反映させた今の時代にふさわしい庭園になると思います。つまり、現代に生きる人々がその庭園の昔と今、未来のことについてしっかり考え、「いまの時代にふさわしい庭」を造ることが大切だと思っています。

お手入れでも同じです。求められているニーズにあわせて、きれいなるように剪定や清掃をおこなっています。

仕事のどの部分にやりがいを感じていますか?あるいは醍醐味は何ですか?

工事が竣工したお庭やお手入れが終わったお庭を前に、お施主様や関係者の方々に喜んでいただける瞬間が何よりのやりがいです。

また、長い年月をかけて守られてきた庭に自分の手が加わり、次の世代へ受け継がれていく流れの一部を担えることに誇りを感じます。

雨や風、植物や石など自然と向き合う日々の中で、思うようにいかないことも多いですが、その分だけ造園の奥深さを感じます。お手入れで樹木を強めに剪定する際には、基本的にはそのときの樹木の現状、周囲の環境等を考慮しておこないます。積み上げてきた経験則から、どの程度まで切り込んでいいか最終的に判断します。しかし、植物・生き物が相手ですので、予想と違う結果になることがあります。結果が悪い方にいくこともあれば、思いがけず良い方にいくことも多いです。

なかなか人の思い通りには中々ならない奥深さ、それは、山や川といった大自然と酷似していると思っています。

仕事をするうえで自分なりにこだわっている点は何ですか?

「見る人の目線で考える」ことを大切にしています。庭はつくる側の自己満足ではなく、訪れる人が安らぎや気づきを得る場であるべきだと思うからです。そのために、現場では細かな納まりや樹木の枝ぶり、石の角度など、見る人の目線や動線を常に意識しています。小さな違いの積み重ねが、最終的な美しさや心地よさにつながると思っています。

あなたから見て植彌加藤造園はどんな会社ですか?

「伝統の上に新しい挑戦を重ねる会社」です。創業以来の伝統文化や技術を大切にしながらも、時代の変化に応じた庭づくりや景観の提案を行っており、造園業界に革新的な提案と数々のすばらしい技術をひろめていっている会社だと思います。

今後注力したい仕事は?(10年後でもよいし、もっと先を見据えて語ってもらっても良いです)

どの仕事でもそうですが、、一人前になるには結構な時間と日々のたゆまぬ努力が必要だとおもいます。私自身も職人として、まだまだ道半ばにいると理解しています。この業界は幅広い業務内容があります。今後も現状同様に庭園管理にも工事にも挑戦し、未来では、伝統技術を理解した上で新しい景観を創造できる造園家として、次の世代へバトンをつなげていきたいです。

特に、剪定、伐採、植栽、石積みや延段施工といった多様な工種に携わって、景色の創造をしていきたいです。

あなたの好きな植彌加藤造園が関わるお庭は?その理由も教えてください。(できれば公開・特別公開で一般が拝観できる場所でお願いします)

南禅寺 南禅院庭園が特に印象に残っています。上記の通り、仕事で関わらせていただいたこともありますが、南禅寺の発祥の地とされ、歴史・ストーリーがあるところ。また、庭園の景観で山から続いている幽すい明媚な雰囲気も良いです。季節や天候によって移り変わる庭園は、訪れた際にとても落ち着ける場所です。

あなたの休日の過ごし方は?

休日は基本的にインドア派で、まずはたっぷり寝て体力回復。外仕事が多い分、休みの日は家でぬくぬく過ごすのが至福の時間です。趣味で集めているフィギュアを眺めたり、マンガを読んだりしていると、あっという間に1日が終わります。

計画設計部 田中幹 入社8年目

プロフィール

京都府京都市生まれ。京都造形芸術大学(現京都芸術大学)大学院博士課程修了後、2018年に植彌加藤造園に入社。計画設計部にて、別荘庭園智水庵、ホテル椿山荘東京、京都御苑間之町口園地に関わりつつ、人財育成を担当し、伝統的な職人と先進的なデザインを可能にする柔軟な組織づくりを率いている。2020年より、京都芸術大学芸術教養センター非常勤講師。

どの部署でどんな仕事をしていますか?

計画設計部で、日本庭園の伝統的なノウハウを活かした計画設計を行っています。弊社は施工会社ですので、いわゆる実施設計まで手がけることも多いのですが、私自身はどちらかというと、その前段階であるお客様の想いを視覚化していくプロセスや、プロジェクト全体の方向づけを行う基本計画に重きを置いています。

また、私は学生時代に美術(大きく言うと芸術分野)を学んできました。できる限りその強みを活かせるよう、日々さまざまなクライアントやプロジェクトと向き合っています。

仕事のどの部分にやりがいを感じていますか?あるいは醍醐味は何ですか?

クライアントはもちろん、プロジェクトに関わる皆様と、できるだけインタラクティブな関係性でありたいと願っています。仕事が進んでいく中で、そうしたことが少しでも感じられる場面に立ち会えた際は、大きな喜びを感じます。目に見える対象物の出来栄えについて喧々諤々語り合うというより、なぜ作るのか、誰と作るのか、どのような議論を交わしたかなど、仕事の動機づけや、仕事の背後に潜む物語の充実度がとても大切だと思っています。

仕事をするうえで自分なりにこだわっている点は何ですか?

少し抽象的ですが、「品」です。私たちは、常に人びとの心を動かすような庭づくりを目指しています。にも拘わらず、自分自身の所作や私生活がだらしないのは、やはりまずいでしょう。かといって、物事を四角四面に考えすぎるのも、やがて狭苦しくなってしまいます。無理のない余白を確保しつつ、大事なポイントを押さえていくことが正しい「品」だと思っています。格式高いクライアントから多数のオファーをいただく当社では、非常に大切な要素だと感じています。

あなたから見て植彌加藤造園はどんな会社ですか?

正直、入社当初は衝撃的なところが多かったです。細かくは言いませんが、何もかも文化が違うと思いました。一方、現在の当社は、変革期であるとも感じています。技や実績の競い合いといったフェーズから、改めて人としてのあり方に目線が変わってきています。京都、日本庭園、伝統文化――いずれも継承する人、それを魅力に思う人びとの「心」が途絶えてしまっては成立しません。こうした危機感を抱きながら、新しい造園業のかたちを模索し始めている最先端な企業だと思います。

今後注力したい仕事は?(10年後でもよいし、もっと先を見据えて語ってもらっても良いです)

私はこの変革期の中心部分に関わっている(少なくともそうありたい)と自負していますが、手短に言うと、人との繋がりをもっと大切にする企業に変えていくことが使命だと思っています。有難いことに、私の周囲には、実直にタスクと向き合い、素晴らしい庭園空間を仕上げてくれるスタッフがおります。このため私自身の役割は、さらに根本的な視点から、彼ら彼女らがより誇りに感じる植彌加藤造園にリミックスしていくことが将来的な目標となっています。

あなたの好きな植彌加藤造園が関わるお庭は?その理由も教えてください。(できれば公開・特別公開で一般が拝観できる場所でお願いします)

南禅寺地域に位置する智水庵庭園です。プロジェクトの初期から担当しているため、並々ならぬ思い入れがあります。これに加えて欠かせないのは、ホテル椿山荘東京です。どちらもデザインとして、あるいは歴史を物語る場所として好きというのはありますが、それ以上に、プロジェクトに関わるメンバーに恵まれたと感じています。いまや好きを超えて、愛している庭園の二つと言えるかもしれません。

あなたの休日の過ごし方は?

家族と一緒に過ごしています。まだ子どもが幼いこともあり、貴重な休日は全力で家族と接していたいと思っています。とはいえ、家に籠っていることは少なく、新しいお店、気になるイベントがあればすぐに家族で出かけます。美術館やギャラリーに行くことも多く、気に入った作品があれば、購入して大切に飾っています。なるべく互いの実家や親類の家にも足を運ぶようにしています。平日に負けず劣らず、休日は多忙を極めています。(笑)

庭園部 半田沙奈絵 2015年度入社

どの部署でどんな仕事をしていますか?

庭園部で、庭園をはぐくむ管理の仕事をしています。

掃除、除草、剪定などの日常的に行う作業から、災害時の復旧、補修工事、竹製品の扱い、生き物管理など担当する庭園に関わるあらゆることを行います。また、私が現在従事する「對龍山荘」庭園は一般公開をしているため、受付業務や来園者対応、建物の管理(雨戸開け閉め、室内清掃など)も行います。

これまでには名勝無鄰庵庭園で野花の調査研究をし、論文執筆と学会発表も経験しました。

仕事のどの部分にやりがいを感じていますか?あるいは醍醐味は何ですか?

「庭園が好きで、庭園に関わる仕事がしたい」と思い、東京から京都にきました。

1日中、1年中、庭園に居て、その景色の移り変わりを肌で感じながら、庭園を未来に繋いでいく育成管理に携われることが何にも代えがたい、仕事の醍醐味です。

暑さ・寒さの厳しさや、難しい作業もありますが、入社して10年が経過しても、「庭園に居られる喜び」は今でも変わることなく、仕事に向き合う原動力となっています。

仕事をするうえで自分なりにこだわっている点は何ですか?

2つあります。「心を整えて仕事をする」ことと「庭の声を聞く」ことです。

庭園作業は一見優雅に見えますが、実はすごく忙しい。

自然相手なので、ちっぽけな私が今日全力で作業をしても、元の状態に戻る力が強いです。

そんな中で作業スピードはもちろん必要ですが、心の芯は落ち着いて、庭が何を望んでいるのか注視しながら仕事をするよう心がけています。「庭の声を聞く」という表現は加藤友規社長から教わりました。庭と対話するのはとても楽しく、学びが多いです。

あなたから見て植彌加藤造園はどんな会社ですか?

入社前には、庭師という職人集団に飛び込むことに緊張して「怖い人ばかりだったらどうしよう」とビクビクしていました。

しかし実際には理不尽に叱られることはなく、私にとっては人間よりも庭園という自然環境の方が厳しく、職人たちは「庭園を生み出し、育成管理する」という同じ目標を持にむかって立ち向かう仲間でした。植彌は扱う案件が幅広く、仕事内容も多岐にわたります。自分がやりたいことを見つけ、深堀してプロフェッショナルになるには最高の環境だと思います。

今後注力したい仕事は?(10年後でもよいし、もっと先を見据えて語ってもらっても良いです)

今従事しているのは南禅寺界隈にある「對龍山荘」という名勝庭園で、建築は重要文化財です。1年前から受付などの内業もしています。

建物内に居ることにより建築にも興味が湧き、美術品や室内装飾を解説できるように勉強し、茶室から茶道文化を身に付けたいと思い、お茶を習い始めました。

庭師としての技術を磨くのはもちろん、庭園単体だけを見るのではなく、一体である建築や文化にも精通し、文化財をきちんと扱い、後世に遺すプロフェッショナルになりたい、と欲張りな夢を持っています。

あなたの好きな植彌加藤造園が関わるお庭は?その理由も教えてください。(できれば公開・特別公開で一般が拝観できる場所でお願いします)

先述の「對龍山荘」が好きです。

庭園と建築は一体であるという「庭屋一如」を強烈に実感できます。

對龍台という書院からの、借景である南禅寺瑞龍山と比叡山を望む雄大な眺めと、対照的に聚遠亭という部屋は床が低く、庭園と一続きのように感じられ、変化がおもしろいです。

また、茶道でのおもてなしにも特化した造りであり、正面玄関越しにすぐ寄付き部屋、茶室が2つ、待合、池には舟があり、「私が茶会をするなら~」と妄想するのも楽しいです。

あなたの休日の過ごし方は?

これまでに産休育休を2回取り、2児の母です。
休日は家族との時間を大切にしています。
近所の公園に行って三輪車の練習や、滑り台、砂場などで一緒に遊びます。銀杏を拾えば父母のおつまみになり、ドングリを拾ってクッキーも焼きます。

家では電車ごっこ、折り紙、かくれんぼ、掃除も遊びながら一緒にします。先週から「ピタゴラスイッチ」にはまり、ピタゴラ装置を作成に苦心しています。
子育てと仕事を両立できるのはありがたいです。

指定管理部 嶋野謙介 2018年度入社

どの部署でどんな仕事をしていますか?

指定管理部に所属し、無鄰菴・岩倉具視幽棲旧宅の所長を務めています。

京都市が所有する文化財の指定管理者として、両施設の現場運営、行政との協議、予算策定や報告書作成、採用・研修まで幅広く担っています。

文化財の「保存」と「活用」の両立をめざし、チームメンバーと共に日々、挑戦と調整を重ねています。

仕事のどの部分にやりがいを感じていますか?あるいは醍醐味は何ですか?

文化財を訪れたお客様が「また来たい」と感じてくださること、来場前にはもたなかった新たな魅力を見出していただく瞬間に、やりがいを感じます。

来場の目的も感性も異なるお客様お一人おひとりに、文化財を守りながら、どのように価値を届けるか。その方法を、試行錯誤を重ねながら日々探っています。

お客様やチームメンバーを含め、関わる皆さんの声を受け取りながら、百年以上前に造られた場所を現代に活かし、次の時代へと受け渡していく営みに関われていることを、心からありがたく思います。

仕事をするうえで自分なりにこだわっている点は何ですか?

最終的に場を支えるのは「この場所が好き」と思う人の存在だと感じています。

チームメンバーだけでなく、お客様にも「自分の庭のように」語っていただけることが、何よりの喜びです。そんな場を育てていくために、チームメンバーの一人ひとりが愛着を持ち、研修で得た知識をもとに、自分の言葉で語れるような関わり方を大切にしています。

人が場をつくり、場が人を育てる、その循環を信じています。

あなたから見て植彌加藤造園はどんな会社ですか?

400年以上の歴史と技術を大切にしながら、現場には“こうしたい”を形にする裁量があります。
一人ひとりの視点を尊重し、年次や部署にかかわらず、提案が動きに変わっていく風通しがあります。

植彌加藤造園の理念に共鳴しながら、自分の得意や大切にしてきた感覚を活かして役割を見出せること。
その価値観が自然に共有されていることに、この会社の強さを感じています。

今後注力したい仕事は?(10年後でもよいし、もっと先を見据えて語ってもらっても良いです)

文化財の管理運営に携わる中で、自分の現場にとどまらず、他の文化財施設の管理者とつながり、視野を広げていくことの大切さを実感しています。

他施設の実践や課題から学ぶことは多く、そこで得た気づきを自分の運営に還元していくプロセスそのものが、文化財の価値を次につなげる一歩になると信じています。
これからも対話と連携の機会を大切にし、自らの現場を相対化しながら学び続けていきたいです。

あなたの好きな植彌加藤造園が関わるお庭は?その理由も教えてください。(できれば公開・特別公開で一般が拝観できる場所でお願いします)

無鄰菴です。入社当初から勤務しており、明治の傑作庭園でありながら、時代の変化に合わせて“開かれた場所”として進化している点に魅力を感じています。

また、お客様から「この時間帯の日差しの感じ、好きなんです」とか「雨上がりのお庭は落ち着きますね」とおっしゃっていただくたびに、自分も「やっぱりそうなんだ」と魅力を再認識します。

このお庭は、お客様と一緒に育んでいるような感覚があります。

あなたの休日の過ごし方は?

週2日のお休みの内、1日は家でゆっくり過ごし、もう1日は買い物や食事を楽しんで、のんびりした時間を意識的につくるようにしています。

指定管理部はシフト制の勤務ですが、平日と土日をバランスよく組み合わせながら計画的に休みを取れるため、混雑を避けたり、イベントに足を運んだりと、自分に合ったペースで働きやすい環境です。

三連休など少し長めの休みには、近場へ出かけて、いつもと違う景色や空気に触れるのを楽しんでいます。