2月11日に行われたオンラインシンポジウム「日本全国模型巡り(1)」にて、弊社学芸員 重岡伸泰 が登壇しました。
このシンポジウムは、独立行政法人大学入試センター 研究開発部教授 南谷和範 氏を代表とするグループにより、「誰もが知りたいもの、必要なものを自由に手に入れ、触れられる社会」の創成をテーマに行われている研究プロジェクトの一環として実施されました。
今回のシンポジウムでは、京都工芸繊維大学 KYOTO Design Labと無鄰菴のタイアップイベント「未知の庭-京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab×無鄰菴-見えない人と見える人がともに体験するガイド」の例をご紹介させていただきました。
このイベントは、KYOTO Design Lab制作の立体模型を用いて視覚に障害のある方に庭園の概要をご説明し、その後実際に庭園内を一周していただくという内容です。本シンポジウムでは、実際にイベントで使用した立体模型の1/5サイズの模型と触図が希望者に予め送付されました。
シンポジウムを主催された南谷氏からは、実際にイベントに参加されたご感想として、立体模型と触図を用いることで視覚障碍者へ景観という新たな情報を提供し得るものであるとご評価いただきました。無鄰菴では、より多くの方に庭園を楽しんでいただけるよう、引き続き取り組んで参ります。
「未知の庭-京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab×無鄰菴-見えない人と見える人がともに体験するガイド」は、2023年度も実施予定です。