円山公園は、明治19年(1886)に開園した京都市内で最も古い公園で、昭和6年(1931)に国の名勝に指定されました。東は東山山麓の豊かな自然、西には八坂神社、南には高台寺、北には知恩院をはじめとした歴史ある寺社仏閣に囲…
平城京左京三条二坊宮跡庭園は、その名の通り平城宮跡の南東、平城京左京三条二坊六坪に位置する庭園遺跡です。 昭和50年の発掘調査により、奈良時代の大規模な玉石敷の園池1つ、建物跡12棟、塀7条、井戸2基などが発見されました…
真宗大谷派の長浜別院大通寺は、滋賀県・湖北地方の真宗寺院の中核として「長浜御坊」「長浜の御坊さん」と呼ばれ親しまれています。 国の重要文化財の建造物「大通寺含山軒および蘭亭」に伴った庭園は「大通寺含山軒および蘭亭庭園」と…
岩倉具視幽棲旧宅は江戸時代後期から明治前期にかけて活躍した公家、政治家である岩倉具視が幕末のころに約三年間過ごした建物を中心に構成される施設です。昭和7年(1932年)3月、史蹟名勝天然紀念物保存法のもと国の史跡に指定さ…
對龍山荘は南禅寺の塔頭跡地に明治29~32年(1896~1899)にかけて伊集院兼常の別荘として造営されました。その後、市田弥一郎が譲り受け、明治34~38年(1901~1905)に改修が行われ、現在の景観の基礎が出来上…
南禅寺界隈における別荘群の先駆けとして、明治29年(1896)、七代目小川治兵衛(植治)により作庭された元勲・山縣有朋の別邸が無鄰菴です。昭和16年(1941)に山縣家より京都市に譲渡され、昭和26年(1951)には近代…
真言宗智山派の総本山で、根来寺(和歌山県)の学問所として鎌倉時代中頃に創立されました。豊臣秀吉によりいったん廃絶の憂き目にあいますが、江戸時代に徳川家康より寺地を拝領し再興されたのが現在の智積院です。 講堂東側に残る庭園…
渉成園は、真宗大谷派の本山(真宗本廟)の飛地境内地で、周囲に枳殻(からたち)が植えてあったことから枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。 慶長7年(1602)に徳川家康からの土地の寄進により東本願寺が創立され、寛永18…
南禅院の庭園は、鎌倉時代末期を代表する池泉回遊式庭園です。往時の面影を残し、深い樹林で包まれた幽玄閑寂の赴きは格別で、大正12年(1923)に国の史跡及び名勝に指定されています。 庭に広がる池は曹源池と呼ばれ、龍の形にな…
方丈庭園(大方丈庭園 慶長16(1611)年頃 伝小堀遠州作) 大方丈庭園は、応仁の乱で焼失した南禅寺が以心崇伝(1569-1633)によって再興された際に作庭された、国宝である大方丈の南に面した庭で、小堀遠州作と伝えら…
鎌倉時代の末、もともとこの地にあった禅林寺殿と呼ばれる離宮でたびたび怪異な出来事が起きましたが、これを見事鎮めた無関普門禅師(大明国師)に深く帰依した亀山法皇が、正応4年(1291)、離宮を禅寺に改め、無関普門禅師を開山…